神戸市長田区の耳鼻咽喉科 志水医院
電話番号078-691-2010

耳鼻咽喉科の病気のおはなし

※当院でも行える手技は赤字で表しています。

● 急性中耳炎

小児に多い病気。多くは、ねばりのある鼻汁が増加するようなかぜ症状のあとに鼓膜の奥に炎症が起こり、耳痛、発熱などの症状を生じます。耳が痛いと言えないような小さなお子さんは耳をよく触るようになったり、機嫌が悪くなったりすることもあります。
また小児科などでかぜに対して抗菌薬などを投与されていると、中耳炎になっていてもこれらの症状がはっきりわからないことがあります。長引く鼻汁、かぜとして抗菌薬などを投与されていて下痢などもないのに発熱が続くなどの症状があれば耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。また特に2歳以下では繰り返し、急性中耳炎にかかることも多く、完全に治るまでしっかりした治療が必要です。
基本的な治療法ですが、中耳炎の原因となる細菌に対して効果的な抗菌薬を中心とした薬物投与を、また治りにくい場合や炎症が高度の場合は鼓膜切開術が必要となることがあります。

● 滲出性中耳炎

原因は先行する急性中耳炎、細菌感染、炎症、耳管という鼻と耳をつなぐ管の働きの悪化などが関係して鼓膜の奥に液体がたまった状態です。症状はこどもの場合はきこえが悪い以外はなく、受診のきっかけは家族や幼稚園の先生が「きこえが悪いのでは?」と疑われる例がほとんどです。大人の場合はきこえが悪いだけでなく、耳がつまる感じ自分の声が響くなどを自覚することが多いです。
治療はまずは保存的治療として鼓膜の奥に換気をつける耳管通気や薬物療法をおこなうことが多いのですが、治療に抵抗性をしめすなら、鼓膜に小さな穴をあけて中に貯まっている液を吸い出します(鼓膜切開術)。この治療を行っても繰り返すようでしたら鼓膜の穴が閉じて中に液が貯まらないようにチューブを入れること(鼓膜チューブ挿入術)もあります。

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● 外耳道炎

多くは綿棒、耳かきなどの乱用で傷ついた耳の入り口から鼓膜までの皮膚に炎症をきたす病気です。症状は初期では耳の違和感、つまった感じ程度のこともありますが、ひどくなると痛み、耳だれ、聞こえにくくなることもあります。綿棒、耳かきの使用は気をつけましょう。

● アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎には年中症状がおこりうる通年性のものと、ある特定の時期のみに症状がおこる季節性のものに大別されます。原因は空気中に飛んでいる抗原(アレルゲン)が体の中に入り、抗体というものがまず作られます。その後、抗原(アレルゲン)が再び鼻や目の粘膜に付着し抗体にひっつくと、ヒスタミンなどの化学伝達物質とよばれるものが出て、粘膜の血管や神経を刺激し、鼻づまり、鼻水、くしゃみや目のかゆみなどの症状を引き起こします。通年性アレルギー性鼻炎を引き起こす代表的な抗原はハウスダスト(家のほこり)、ダニの死骸です。季節性アレルギー性鼻炎を引き起こす代表的な抗原は花粉がほとんどで、2月から4月ではスギ花粉、4月から5月ではヒノキ花粉、8月から10月ではブタクサなどが代表的です。
治療ですが、薬物治療として抗アレルギー薬、鼻噴霧用ステロイド、点眼薬を投与します。重症例には短期間のみステロイドの内服を使うこともあります。
また症例によっては特異的減感作療法という治療法もあります。これはアレルギーを引き起こす抗原(アレルゲン)をうすめた液を1〜2回/週、皮下に注射することにより体を抗原(アレルゲン)にならしていく治療法です。何度も通院が必要となるので根気がいる治療ですが、その有効率は高く、アレルギー性鼻炎を根治できる可能性がある唯一の治療法です。
手術治療としては鼻づまりに対して有効性の高いのは、鼻粘膜をレーザーや電気などで焼くことにより粘膜の腫れを軽減させる治療法があります。当院では高周波ラジオ波メスという機械を用いて粘膜の表面からではなく、粘膜の下から焼くような治療法を行っています。

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● 耳鼻咽喉科の異物

1.こどもの場合

お子さんに多いのは、鼻、耳の異物です。これはおもちゃなどを自分でいれることが多くの原因です。特に丸いビーズなど丸い球は要注意です。パッと耳や鼻をみるとこれらの異物が見えることは多いのですが、お父さんやお母さんが取ろうとしてかえって奥へ押し込むことがよくあります。傷をつけたりさらに耳鼻咽喉科医でも取りにくくなったりしますのでさわらずに、耳鼻咽喉科を受診してください。 また何でも口に入れるような年齢のお子さんは、口に入るようなものを手の届くようなところに置かないように注意してください。ボタン型電池、豆類などは大きな合併症を引き起こす可能性があります。

2.大人の場合

大人の方では咽頭(のど)の異物、特に魚の骨が原因として多いです。多くの方は、あわててご飯の丸のみなどするようですが、これもしないでください。ご飯の丸のみにより刺さっている魚の骨がより深くに刺さりこみ、のどを診てもみえなくなってしまうことがあります。
年配の方では特に注意してほしいのですが、多くの年配の方は何らかの薬を服用しています。特にカプセル、錠剤などはシート状の包装(PTPといいます)をされています。これは2錠一組になっており、1錠になるような切り込みはありません。これは間違ってのみこみにくいようにこのような形になっています。しかし、ご家庭でこれをハサミで切っている方が時々おられます。間違ってのみこむ可能性があるので決して家庭ではこのようなことはしないでください。

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● 耳鼻咽喉科の悪性腫瘍

耳鼻咽喉科の悪性腫瘍としては、おもに粘膜に発生する癌とその他としては悪性リンパ腫が大半を占めています。耳鼻咽喉科という比較的狭い領域ですが、多彩な癌があります。喫煙、飲酒などとの関連性がいわれることも多いのですが、癌が最初に発生する場所(原発巣といいます)によりその関連性は一定しないようです。またその症状も癌が発生した場所により様々です。痛みなどが最初は乏しいこともあり、異物感、違和感が続く。また痛くないがくびがはれており、だんだんと大きくなってきている。いずれにしてもこのような耳鼻咽喉科に関係すると思われる症状が放っておいてもよくならない。他科の医療施設を受診しているが良くならないなどありましたら耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧めします。

● 睡眠時無呼吸症候群

寝ているときに大きないびきを繰り返し、そのあいだに呼吸が止まる病気です。十分な睡眠がとれないため、日中に眠たくなり仕事や学業の能率低下をきたします。また場合によっては交通事故、労働災害などの極めて重大な社会問題を引き起こす可能性のある病気です。さらにこの病気は高血圧症、心臓疾患、脳血管障害などを発症させる可能性を高めるともいわれています。いびきが大きい、昼間に眠いなどの症状があれば専門医の受診をお勧めします。
当院では睡眠時無呼吸症候群に対して携帯型の検査機器の貸し出しを行っています

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